夫が転職で退職。次が決まっていない現実に不安を感じた
「夫が仕事を辞めた」と聞くと、きっと周囲は驚くだろう。
特に「次の職場が決まっていない状態で辞めた」となると、不安や心配されるのがオチだ。
実は夫が、先日会社を辞めた。
転職したことは、前回の記事でも少し書いた。
⇒前回の記事:夫が退職!転職中の健康保険はどうする?任意継続を選んだ理由と国保との金額の違い
ただブログには書いたものの、周囲の人には一切話してない。
最初に書いたような反応が分かっていたからだ。
結局のところ、夫の努力と運が良かったこともあり、早い段階で次の会社が決まった。
本当にありがたい。夫にも次の転職先にも感謝しかない。
そこで今回は、夫の転職活動中、次の仕事がまだ決まっていないときの「妻としての心境」を書こうと思う。
世間的には、「次が決まっていないのに辞めるのは絶対にやめたほうがいい」とよく言われるし、私自身もそう思っていた。
でも、実際にその場面を迎えてみると、予想していたよりも気持ちはもっと複雑だった。
子どもがいる今、無職の夫を支えたいけど…
我が家には子どもがいる。
これからお金がかかる年齢で、生活の安心感はとても大切だ。
正直、「夫が無職になる」という現実に対して、不安がなかったとは言えない。
私には夫のような経済的な力はなく、これまでも家庭の経済はほとんど彼に頼ってきた。
だからこそ、「仕事を辞めた」と聞いたとき、不安と焦りが心の中で一気に押し寄せてきたのを覚えている。
そして「私も何かしなくては」と、真剣に“在宅ワーク”や“副業”について検索を始めたのだ。
嫁ブロックしなかった私の心境
夫から「仕事を辞めたい」と言われたときの話をしたい。
実は意外にも冷静だったので、このように返事をした。
「あ、そう!今の会社はいつまで働く予定? いいタイミングなんじゃない?」
そんなふうに答えられたのは、なんとなく予感していたからだ。
実は数ヶ月前から、夫の様子が少しずつ変わってきていたのを感じていた。
夫の帰宅後の表情が、どこか疲れていることに気付いていたのだ。
後から聞いた話では、会社の上層部が変わり、職場の空気が悪くなっていたとのこと。
田舎暮らしで身バレをするわけにもいかないので詳しいことは書けないが、それはそれは大変な日々だったようだ。
でも、夫はそのことを口にすることはなく、ただ黙って日々仕事をこなしていた。…が、限界が来たようだった。
だからこそ、「ああ、やっぱりな」と思ったのだ。
「嫁ブロック」という言葉があるように、夫の転職を止める妻もいるだろう。
色々と考えれば「そんな急に辞めるなんて!」と言う気持ちは分かる。
共働きだろうが夫の稼ぎに頼っていようが、収入が減るのは、家計にとってデメリットしかない大変な事態だ。
でも私は、今回は止めなかった。
不安はあっても、彼の気持ちを尊重したいと思えたからです、と言えればかっこいい妻だが、実際は切羽詰まっているであろう夫を、これ以上見ていられなかったのだ。
私も稼ぎたい。はじめて在宅ワークで働きたいと思った理由
夫の退職後の家計を考えると、「このままではいけない」と本気で思った。
とはいえ、外に働きに出るという選択肢は、今の私にはあまり現実的ではない。
子どもはそこそこ大きいもののまだサポートは必要だ。
それに私の体調の面で、外に働きに出ることが難しい。
そう考えると、「自宅でできる仕事」が自然と視野に入ってくる。
ネット検索で見つけたクラウドワークスとランサーズ
そんなキーワードで検索をしていて、私が最初にたどり着いたのが クラウドワークス や ランサーズ だった。
どちらも、初心者でも始められるクラウドソーシングのサイト(会社)である。
クラウドソーシングとは、インターネットを使った新しい仕事の依頼・受注の形だ。
「この仕事できる人いませんか?」とネット上で呼びかけて、「私、その仕事できます!」と応募する仕組みで、一般の求人のように雇う・雇われるという関係だけではなく、単発の仕事でも依頼と受注ができるのが特徴だ。
クラウドワークスやランサーズは、クラウドソーシング界隈の2大企業らしい。
「まずはここに登録してみよう」と思い、さっそくアカウントを作成。
プロフィールも書き、案件一覧を眺めるようになった。
登録はできたけど、次の一歩が怖かった
プロフィールを書いたり、仕事内容を読んでいるうちに、だんだんと現実味が湧いてくる。
「私でも、何かできるかもしれない」
そんな希望と同時に、強い不安も込み上げてきた。
何かに応募するには、まず「やってみよう」という思い切った最初の一歩が必要だ。
ただ、その最初の一歩が思っていた以上に大きな壁になってしまった。
初心者OKの仕事があっても、他人のプロフィールに気後れしてしまう
クラウドワークスやランサーズには、「初心者歓迎」や「未経験OK」といった依頼も多く掲載されている。
「これなら自分にもできるかも」と思える依頼(=案件)に出会うことも、少なくない。
でも、いざ応募しようとすると、どうしても手が止まって応募ができなくなってしまった。
「ライバルたち、凄すぎる…」と思ってしまった瞬間
応募ページを開くと、既に何人もの人がその案件に応募しているのに気付く。
そして、その人たちのアイコンやプロフィールを見ることができる。
案件の全てが見れるワケではないのだが、応募者のアイコンなどが表示されていてプロフィールページに飛べることは多い。
そうすると、やめておけばいいのに、つい「どんな人が応募してるんだろう?」と興味本位で見てしまう。
「良いプロフィールがあれば、マネできるしな」などと言い訳のような、でも本音のようなことを考えながら、ついクリックしてプロフィール欄を見に行ってしまう。
すると、そこにはびっしりと詰まった実績や、プロのような言葉で書かれた自己PRが並んでいるのだ。
資格も経歴もすごい人ばかり。
正直に言うと、「みんな凄い…私なんかが応募しても無理なんじゃないか」と思った。
自分もプロフィールは書いたけれど、他の人と比べると明らかに内容が薄い。
文章力も経験も、見せ方も全然違って見えて「もうちょっと準備してからにしようかな…」と、どんな案件であっても、気がつけば応募ボタンを押さずにページを閉じてしまうのをくり返していた。
応募前にプロフィールを見ない方がいい理由
もちろん、ライバル分析は大切だ。
「どんな人が応募しているのか、どんな人が選ばれているのか」を知ることも、成長にはつながると思う。
でも、最初の一歩を踏み出す段階では、それが逆効果になることもある。
なぜなら、まだ自信がない状態で他人と比較すると、ただただ気後れして終わってしまう。
そして応募すらできなくなる。
手も足も出ないまま、「やっぱり私には無理なんだ」と応募する前なのに諦めてしまうのだ。
でも、今の私には「まず応募してみる」ことが大事。
採用されるかどうかは依頼主が決めることで、結果が出なかったら、また次に進めばいいだけ。
そう思って、しばらくは他人のプロフィールを見ないと決めた。
自分の中で少しでも「やってみたい」という気持ちがあるなら、その気持ちを潰さないようにするのが優先だと思ったからだ。
夫の転職がきっかけで、私も稼ぐ力を意識し始めた
今回の夫の転職は、私にとっても大きな転機になっている。
それまでは、「夫が働いてくれているから、私は家のことに専念すればいい」と、どこかで思い込んでいたようだ。
自覚がないまま、稼ぐことを夫に押し付けていた。
夫は口に出さないし、もしかしたら言語化できるほどには考えてないかもしれないのだが、「家計を支えねば」とプレッシャーを感じていたに違いない。
そして私は、夫に対して「家計を支えるプレッシャーを持つこと」を強いてしまっていたのだと思う。
本当に申し訳ない。
夫が突然「辞めたい」と言い出したとき、私は動揺しながらも、「あ、やっぱりそうきたか」と冷静に受け止められた。
それは、「そろそろ自分も稼がねばならない」という思いがあったのだと思う。
「夫が働かないのであれば、私が稼ぐのだ」と分かっていたから冷静に返答できたのだ。
でも、夫が働いてくれている状況に甘んじていたため、一歩ふみ出すことをしてこなかった。
夫の転職が、私自身の働き方や生き方を見つめ直すきっかけになったと思う。
そして今、「稼ぐ力を少しでも身につけたい」という思いが、私の中で確かなものになりつつあるのだ。
家族を守るために、まずは自分が稼ぐ力を少しでも身につけたい
家計の収入が途絶える。
これは想像以上に不安なことだった。
不安をなくすためには、私自身にも稼ぐ力が必要だと痛感した。
もちろん、いきなり大きく稼ぐことは難しいだろう。
だからこそ、まずは月に数千円〜数万円を自力で得ることを目標にしている。
クラウドワークスやランサーズのような在宅ワークの場は、その第一歩としてとても心強い。
主婦や未経験の人でも、挑戦できる仕事があるからだ。
私のように「これから始める人」も応募していい案件がある。
「私なんかが応募しても無理では?」という不安はあるが、少しずつでも実績を作っていけるように応募していこうと思う。
応募に慣れてから、ライバル分析をすればいい
今はまだ、他の応募者のプロフィールを見ると怖くなってしまう。
「すごい人がいっぱいいる」と感じて、自分の無力さに落ち込んでしまうことも多い。
だから“他人を見ない”と決めた上で、案件に応募して、少しずつ場の空気や応募の流れに慣れていくのは悪くないはず。
応募に慣れて、何度も選考に落ちてしまったあとに、改めてライバル分析をしてもいいのではないだろうか。
応募しないことには、採用されることはない。だから、応募することを優先しようと思う。
何度も応募して落ちたあとならば、凄いプロフィールを見ても、きっと気後れせずに、「あ、こういう書き方もあるんだ」「自分もこんな表現を真似してみよう」と、前向きに吸収できるはずだ。
最後に
夫の転職で最初に感じたのは、やはり不安だった。
でもこの不安は、私が稼ぐことで解消できたはずだ。
そもそも、私が夫と同じくらい稼ぐ能力があれば、不安になることも、夫に不安な思いをさせることもなかったはずだ。
私はこれまで、状況に甘えていた。
今回、急に発生した「夫の退職」という不安な出来事が、私に「稼ぐこと」に挑戦しようと思わせてくれた。
まずは、ランサーズやクラウドワークスに登録してみた。
在宅ワークの世界に一歩を踏み出したので、あとはどんどん応募して少しでも稼ぐ経験を積んでいければいいなと思っている。
運よく夫は次の就職先を見つけられたが、またいつ夫の収入がなくなるかは分からない。
だから、まずは応募する。そして、私の力でお金を稼いでみようと思う。
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