人生半ばの40代。
目的をもって、これから英語を学ぼうとする人も多いと思います。
私自身、英語を学び始めたのは大人になってからでした。
ですが、最初の頃は特に目的や目標がなく、「どこから手をつければ良いのか」と迷ったことを覚えています。
現在ではちゃんと目標を持てており、それは
「読・書・聞・話の4技能を使って、思ったことを英語で伝えられる事」
だと考えています。
ゴールまでの道のりは遠いですが、目標があれば頑張れますね。
目的がない時期は、「とりあえず英検やTOEICに受かることを目標にしておこう」と思って勉強してきました。
正直、それくらいしかやることが思いつかなかったんです。他の試験も知らないし、英語を仕事にするようなイメージも湧かなかったので、英検とTOEICを目標にしていました。
最初に受験したのはTOEICで、800を超えてから英検を受験しました。
私の経験では、「まずTOEIC、ある程度のスコアに達してから英検準1級に挑戦する」というルートは良かったなぁと感じています。
これから勉強していく人にもおすすめしたいルートです。
なぜかというと、英語学習を楽しみつつ、実用性も重視する勉強としては、TOEIC→英検の順番が効果的だからです。
この記事では、英語初心者の40代にこそ、TOEICから始めることをオススメする理由、そして効率的な学習方法について書いていきます。
また、TOEIC→英検に挑戦した実体験も書いていきます。
英検とTOEICの違い
まずは、英語資格の中でもよく比較される「英検」と「TOEIC」の違いを簡単に整理しますね。
英検(実用英語技能検定)
日本で長年親しまれている英語の資格試験で、学生や受験生に人気です。。
4技能をバランスよく測定できるのが特長です。
 ※ 4技能…読/聞/書/話
級ごとに合否が判定されるほか、スコアでもおおまかな英語レベルを知ることができます。
TOEIC(Test of English for International Communication)
主にビジネスシーンでの英語運用能力を測る試験で、社会人や転職活動中の人に人気です。
基本は、リスニングとリーディングで構成されており、合否ではなくスコアで実力を評価されます。
 ※ スピーキング・ライティングは別で申込みが必要。
実用的な英語力の目安として、大人に人気の資格です。
40代の初心者に、最初にTOEICをオススメする5つの理由
英語の代表的な資格といえば英検とTOEICですが、40代から英語を始める初心者の方なら、まずはTOEICから挑戦するのがおすすめです。
1.スコア制だから、「成長」が目に見えて分かる
TOEICの最大の特長は、合否ではなくスコア(10~990点)で評価されることです。
最初は低くても、少しずつ勉強の成果がでて、スコアが上がっていくのを実感できます。
結果が数字で見えるので、学習のモチベーションが続きやすくなると思います。
特に初心者の頃は挫折しがちなので「前回より50点アップした!」という小さな成功体験を積み重ねていった方が継続しやすくなります。
2.スコア制だから、受験費用がムダにならない
TOEICには「不合格」がなく、どんなスコアであっても結果が残ります。
TOEICの受験費用は7,810円(2025年4月末現在)と、決して安くない金額ですが完全に無駄になる事はありません。
3.実用的な英語力が身につく
TOEICでは、ビジネスや日常生活に直結したシーンが多く出題されています。例えば、メールのやり取り、電話対応、会議、レストランでの会話、病院の予約など、実社会で役立つ内容が中心です。
大人であれば想像がつくシーンが多いので、英語の勉強が続けやすいと思います。
純粋に英語力を測りたい人にも、仕事で困らない英語を身につけたいと思う人にも、ぴったりの試験となっています。
4.気軽に何度でも挑戦できる
TOEICは年間を通じて頻繁に実施されており、比較的受験しやすい試験です。
自分のペースで挑戦できるのが良いですよね。
「落ちたらどうしよう…」という不安が少ない分、気軽にトライできるのも魅力になっています。
5.まず「読む・聞く」から始められる
TOEICの試験は、基本的にはリスニングとリーディングだけです。
初心者にとって、いきなりスピーキングやライティングに挑むのはハードルが高いと思いますが、TOEICなら、まず「読む」「聞く」だけに集中して取り組めばOKです。
特に、TOEICは問題文をいかに速く読むかが勝負なのですが、このスピード感に慣れていると英検がだいぶラクに感じると思います。
「読む」「聞く」だけに集中して始められる点が、英語の勉強の効率を上げるのかなと感じています。
TOEICは出題内容がネタになる面白さがある
TOEICの問題は、内容そのものが話題になるほど独特です。
たとえば登場する職場は「ホワイトすぎる」と言われるほど理想的で、従業員に優しすぎる環境が描かれています。
実際に「TOEICのホワイトすぎる職場集」という特集が公式サイトで組まれたこともあります。
また、登場人物たちはいつも楽観的で、トラブルが起きても誰も怒らず、穏やかに解決していきます。空港でスーツケースが壊れたり、フライトが遅れたりしても、常に落ち着いた対応を見せてくれます。
「そんなに落ち着いてられなくない!?」と思うようなシーンでも、みんな優しい対応してます。
このような“TOEICランド”は、現実離れした平和すぎるビジネスシーンなので、勉強中に思わずクスッと笑ってしまう世界観になっています。
英語の勉強が「ただの試験対策」ではなく、ちょっとした楽しみにもなるのがTOEICの面白さです。
体験談 TOEICから始めて、英検の勉強にうつってよかった!
最初はなんとなく受けたTOEICですが、少しずつ点数が上がるのが励みになり、英語学習が楽しくなりました。
約1年後にはスコアが845点にアップ。
読む力や語彙力も伸びましたが、「話す・書く力」が足りないことに気づき、次に英検に挑戦しました。
英検ではスピーキングやライティングを通して、文法の細かい部分や表現の使い分けを学ぶことができ、TOEICでは得られなかった実践力が身についたと思います。
その結果、英語を「日本語から訳す」のではなく「英語で考える」感覚が育ち、4技能のバランスが取れてきたと感じます。
また、TOEICに出てくる単語は、英検のレベルがごちゃ混ぜで出てきます。
英検の勉強に移ったときに、TOEICで覚えた単語がたくさん出てきて、英検の単語帳を一から覚える必要ないのがラクでした。
TOEICで基礎を固めてから英検で応用力を鍛える流れは、とてもオススメです。
まとめ
40代から英語を始めるのは、決して遅いことはありません。
ただ、忙しい世代なので時間や環境の制約がある中で効率よく学習を進めていきたいですよね。
楽しく、そして効率よく英語の勉強をするなら、まずはTOEICで基礎力をつけて、次のステップとして英検に挑戦するのがいいルートだと思います。
大人になって英語を学び直すなら、TOEICのように楽しみながら実用的な英語の勉強ができる方が続けやすいのではないでしょうか?
実用的な内容や、英語を「読む」「聞く」のスピード感を考えても、最初はTOEICがオススメです。
ある程度のレベルに達してから、今度はアウトプットの練習になる英検に切り替えて、総合力を付けていく方が効率が良いと思いますよ。
 
  
  
  
  